交通事故に遭ってしまったときのために!損保会社への対応の流れを徹底解説!
当サイトでは全5回にわたって、被害者側の目線で損保会社の対応や仕組みについて解説していきます。
第4回目は損保会社への連絡・手続きの流れについて解説していきます。
自分が加入している損保会社への連絡・手続きの流れ
交通事故被害者の場合、当然加害者が加入している保険を使うものだと思われるかと思いますが、交通事故被害者であっても、自身が加入している保険会社に報告をしておくことをおすすめします。
なぜなら、交通事故被害者であっても後でこちら側にも過失があったことが判明した場合に、自身が加入している保険を使う可能性があるからです。
通常、事故の過失割合というのは止まっている車に後ろから衝突されたという例を除き、ほとんどのケースにおいて、事故の当事者双方に何らかの過失があるのが一般的だからです。
ゆえに、事故の被害者であっても、被害者側にも過失が認められる場合には、過失分の責任を負う必要があります。
また、自身に過失が一切なかったとしても、加害者が保険に未加入だった場合、自身が加入している保険を使わなければいけないという場合もありますので、100:0の貰い事故だった場合も念のため保険会社に事後報告を行いましょう。
なお、100:0の貰い事故の場合、損保会社は交渉の代理人として加害者側と交渉することができません。
加害者もしくは加害者が加入している損保会社と直接交渉しなければいけなくなりますので、弁護士特約を付けている場合はその旨手続きを進めることをおすすめします。
ちなみに、自身が加入している保険に、人身傷害保険や搭乗者傷害保険が付帯している場合、過失の有無にかかわらず保険金を受け取ることができます。
人身傷害保険は実際の損害額に対し保険金を支払ってもらえる保険なので、加害者側から全額賠償された場合には請求することができないのですが、搭乗者傷害保険は定額で保険金を支払ってもらえるのが一般的ですので、加害者側から賠償金を支払ってもらった場合でも請求することができます。
相手が加入している損保会社への連絡・手続きの流れ
交通事故発生時にまず先に行うべきことは怪我人の救護、事故の拡大防止措置、警察への連絡で、自身の保険会社へ連絡するのはその後になるのが一般的な流れです。
事故現場では、免許証などから加害者の氏名、住所、年齢などを確認し、スマホなどで写真を撮っておきましょう。
そのほかに、車両の登録番号、自賠責・任意保険会社なども忘れずに確認し、車両の破損箇所、事故現場の状況なども撮影しておくことをおすすめします。
また、目撃者がいた場合はその方の名前と連絡先も確認しておきましょう。
通常、交通事故に遭った際は、加害者が加入している損保会社から、自動車の修理代や治療費について連絡が来ます。
自動車の修理代を支払ってもらうまでの流れは以下になります。
①修理費用の見積もりを取る
②保険金請求書・修理見積書・被害自動車の写真などを加害者が加入している保険会社へ提出する
③示談成立後、修理費用が支払われる
相手の保険会社から連絡がない場合はどうしたらいい?
通常、交通事故直後に加害者の損保会社から、加害者が加入している損保会社が被害者に代わって治療費を支払うことに同意するか、という旨の同意書が送付されてきます。
この同意書に同意することによって、病院は加害者が加入している保険会社に治療費を請求できるようになり、被害者は治療費を支払わずに済むようになります。
ただし、この同意書には安易に同意してしまうと被害者にとって不利益になる条項が含まれている可能性もありますので、ご不安な場合は弁護士に相談しましょう。
また、加害者が加入している損保会社から連絡が来ないという場合、病院に行って良いのか分からないという方もいるかもしれません。
もし治療を始めるまでに連絡が来なかった場合は加害者が加入している損保会社に連絡し、事故後なるべく早くに病院に行って治療を受けてください。
病院に行くのが遅れてしまうと事故との因果関係を疑われてしまい、後遺障害が残ってしまった場合に認められないケースがあります。
なお、加害者が保険に未加入だった場合、当然損保会社から同意書や連絡が来ることはありませんので、治療費などは一旦立て替えて後日請求するか、被害者が加入している保険会社に治療費を支払ってもらうよう手続きをしなければいけない場合があります。
損保会社の対応の流れで困ったことがあったらどこに相談すればいい?
損保会社は加害者の代理人であると同時に、企業の利益を守ろうとしますので、被害者の立場からしてみれば不当な対応や不愉快な態度を取られることも珍しくありません。
損保会社の対応にお困りの方は、損保会社の苦情受付窓口に相談してみるのも一つの手ではありますが、所詮社内の苦情受付ですので劇的に対応が変わるということは望めません。
そこでおすすめなのが弁護士に依頼するということです。
弁護士に依頼することで損保会社との交渉を全て一任することができますし、賠償金も被害者にとって有利となる弁護士基準で算出してくれます。
まとめ
損保会社は日々多数の案件を処理していることから、一被害者に対して何の感情も抱いておらず、日々の業務のタスクの1つくらいにしか思っていないでしょう。
知識のない被害者がこれはおかしいのではないかと訴えても、高圧的な態度で専門用語を使い、まともに取り合うこともありません。
残念ながらこれが現実なのです。
交通事故に遭い、仕事や治療で不安を抱えている中、損保会社とのやりとりをしなければいけないというのは大変な負担となります。
事故なびでは、交通事故を専門として数多くの交通事故被害者を救い、損保会社との示談交渉に精通した弁護士を無料にて紹介しております。
損保会社との交渉にお悩みの方、まずは事故なびにまでご相談ください。
事故なびは、無料で交通事故にあった方の整骨院・接骨院探しをサポートしています。 24時間365日電話相談無料です。お気軽にご連絡ください。
2021.05.11
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