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交通事故でむち打ちになってしまったら?症状と治療法にはどんなものがある?

交通事故によって起こり得る怪我・後遺症の原因・症状・治療法について全4回にわたって解説していきます。第1回は交通事故の怪我・後遺症で最も多いむち打ちについてです。

交通事故でむち打ちが起こる原因

自動車との追突事故やスポーツ中の事故が原因で、首が鞭のようにしなり重い頭部が振られることによって起こる頚椎の関節の損傷を、むちうち症(外傷性頸部症候群・頚椎捻挫)と言います。

 

自動車事故の場合、追突された人の体は進行方向に移動するのに対し、頭は元の位置に留まろうとします。

 

その結果、重い頭を支える首が無理な形にしなってしまい、頸椎の関節が損傷を負ってしまうのです。  

 

むちうちの7080%の人は、X線などで撮影しても頸椎に異常は発見されないことが多いのですが、首を動かせなくなったり、動かそうとすると痛みを感じるといった症状が現れることがあります。

 

筋肉を少し損傷した程度で済めば、首の安静を保つことで症状が回復・緩和していくことが期待できますが、痛みが長期化している場合、椎間板に小さいヒビが入っていたり、靱帯に小さな断裂ができている可能性もありますので、事故直後に痛みを感じていない場合でも、必ずすぐに病院へ行ってください。

 

次に、損傷が筋肉だけでなく靱帯にまで及んでいた場合は、事故直後からはっきりとした痛みを感じることが一般的です。

 

強い痛みは数日程度で治まりますが、全身の倦怠感や頭痛、吐き気、痺れなどといった症状が1か月以上続くことがありますし、視力障害など副作用が出ることもありますので、強い痛みは治まったからもう大丈夫と思わずに、必ず医師の診断の元、適切な治療を受けてください。

交通事故によるむち打ちの症状

・首の痛み

・手足の痺れ

・肩こり

・頭痛

・眩暈

・吐き気

 

これらの症状にお悩みの方はいませんか?

 

事故直後は特に目立った傷や痛みがなかったとしても、事故からしばらく経ってから痛みが出てくるということがよくあります。

 

これは、交通事故被害者によくみられる精神反応として、警視庁が作成している交通事故被害者の支援というマニュアルにも記載されています。

 

交通事故直後は興奮状態になっているため、体内でアドレナリンが大量に分泌されます。

 

アドレナリンが大量に分泌されると痛みを感じる感覚器官が麻痺してしまい、知覚と意識が乖離してしまった結果、身体にダメージを負っているのにも関わらず痛みを感じないということが起こり、事故直後には感じなかった症状が、時間の経過と共に現れてくるのです。

交通事故によるむち打ちが治らない・悪化する原因

むち打ちは症状別に頚椎捻挫型(頚椎を支えている靭帯や筋肉が損傷(首の捻挫))、神経根損傷型(神経の根元を損傷)、脊髄症状型(脊髄や脊髄から伸びている神経が損傷)、バレー・リュウ症候群型(自立神経が損傷)、脳脊髄液減少症(髄液が漏れている状態)の5種類に分けることができるのですが、頚椎捻挫型と診断され安静にしていれば治りますよと言われたのにも関わらず、実際には神経が損傷を受けた神経根損傷型だった場合、骨のズレによって神経が圧迫されたり、引き延ばされているため、安静(放置)していたことで、症状が悪化してしまったということも…。

 

適切な処置・治療を受けるには、症状・症例に詳しい整形外科や整骨院で治療を受けることが大切です。

 

事故なびでは、全国45,000もの整骨院の中から、お住まい・症状にあった整骨院をご紹介しています。

 

どこで治療を受ければよいのか分からないという方は、まずは事故なびにまでご相談ください。

交通事故によるむち打ちを放置するとどうなる?

「ちょっとぶつかった程度だし、まあ大丈夫でしょ」

「放っておいたらいつか勝手に治るでしょう」

 

と自己判断し治療を受けず放置した結果、数か月経っても痛みはひかず、むしろ症状が悪化してしまったというケースが後を絶ちません。

 

大切なのは早期に治療を始めることです。

 

後遺症を負ってしまうと、数年あるいは一生涯その症状と付き合わなければいけなくなるかもしれません。

 

早めに治療をしておけばよかったと後悔することが無いよう、事故直後は痛みを感じていなくても必ずすぐに病院へ行きましょう。

交通事故によるむち打ちの治療法

頚椎捻挫型の場合、安静にすることが大切ですので、首を固定するカラー(コルセット)を装着し、首の負担を緩和させます。

 

その他には、首や肩の筋肉を温める温熱療法や、マッサージ、運動療法、頸椎や肩への神経ブロック注射や湿布などを用いて治療を行います。

まとめ

むち打ちは事故から数日経ってから症状が現れることも多く、バレー・リュウ症候群型だった場合、事故後23週間経ってから症状が現れることもあります。

 

事故から時間が経ってしまうと、事故との因果関係が証明できず慰謝料を請求できなくなる恐れもありますので、事故に遭ってしまった際は痛みが出ていなくても、必ずすぐに病院へ行ってください。

 

早期に治療することで、数か月の治療で痛みを全く感じなくなるまで回復できたという人もたくさんいらっしゃいます。

 

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2021.02.03

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