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【交通事故の被害にあってしまった場合に、痛みがなくても病院に行った方が良いのでしょうか?】

交通事故の被害にあった場合、すぐに痛みが発症するケースと発症しないケースがあります。痛みがなくても病院に行った方が良いのか悩むところですが、後から痛みが出る場合もあるため、事故後はすぐに病院へ行くことを強く勧めます。後々に損害賠償や慰謝料、治療費の請求にも大きく関わってきます。

この記事では、交通事故の被害にあった場合に病院や整骨院に行くメリット、後から痛みが発症するケース、事故後の通院について解説します。

病院や整骨院に行くメリットとは?

交通事故の被害にあった場合、病院や整骨院に行くメリットは下記の2点です。

 

1.       慰謝料・損害賠償請求ができる

交通事故による被害で慰謝料や損害賠償を請求するには、医師が作成する診断書が必要です。診断書とは、交通事故とケガの因果関係を客観的に示す書類です。そのため、ケガの原因が交通事故であることを明確に記載してもらわなければなりません。

交通事故には、物損事故と人身事故の2種類があります。物損事故として処理された場合、車の修理や代替車にかかる費用しか請求できません。しかし、人身事故として処理された場合には、慰謝料や損害賠償を請求することができます。また、警察による実況見分が行われ、その後の過失割合を決める話し合いの際に役立つ実況見分調書が作成されます。

人身事故へ切り替えるには、診断書の提出が不可欠です。事故後はできる限り早めに病院に行き、診断書を作成してもらいましょう。

 

2.       治療費・通院費が受け取れる

交通事故によるケガは目に見える外傷だけではなく、むち打ちのように後から痛みが発症するケガもあります。しかし、ケガの症状と交通事故の因果関係が証明されない限り、ケガの治療費や手術費用、整骨院に通う通院費を受け取ることはできません。

事故後すぐではなく、時間が経ってから病院にかかった場合、ケガの症状が交通事故によるものだと認められにくくなります。交通事故の被害にあった場合は、痛みがなくても病院に行くことを強く勧めます。

痛みが交通事故にあってから1週間後に発症するケース

交通事故でケガをしてしまった場合、目に見える外傷や痛みがあれば、早急に病院や整骨院に行くことでしょう。しかし、交通事故によるケガは事故後すぐには発症せず、事故から1週間後に痛みが出てくるケースもあります。

 

交通事故によるケガで最も多いのが「むち打ち」と呼ばれる傷病です。むち打ちとは首の捻挫のことで、「頸椎捻挫(けいついねんざ)」や「外傷性頚部症候群(がいしょうせいけいぶしょうこうぐん)」と診断されます。首に大きな負荷がかかったときに発症しますが、すぐに痛みは感じず、後から痛みが出てくることがあります。頭痛やめまい、集中力の欠如、天気や気温の変化で首に痛みを感じる場合は、むち打ちの可能性が考えられます。

また、むち打ちの症状によっては長期間の通院が必要になったり、事故以前と同様の労働ができなくなったりと、精神面や費用面で大きな負担が強いられるケースもあります。

交通事故によるケガは目に見える症状だけではなく、むち打ちのように目に見えない症状もあります。痛みの自覚症状がない場合、病院や整骨院に行くことは躊躇してしまいがちですが、後から痛みが発症するケースもあることを覚えておきましょう。

交通事故後、1ヵ月以上空いてからの通院は認められないの?

交通事故後1ヶ月以上期間が空いてしまうと、通院を申し出ても認められない可能性が高いです。なぜなら、事故から時間が経つことで、交通事故とケガの因果関係を証明しづらくなってしまうからです。

加害者側の保険会社から治療費や通院費を受け取るには、ケガの症状が事故によるものだと示す診断書が必要です。保険会社は診断書の内容を見て判断するため、事故から期間が空いて作成された診断書ではケガと事故の因果関係は証明できないと判断されてしまうのです。その場合、治療費や通院費を請求するのは難しくなるでしょう。

 

通院が認められないという事態を避けるには、軽微な事故でケガの自覚症状がなくても病院や整骨院にかかることが大切です。特に交通事故のケガに多いむち打ちは、症状が長引くことが予想されます。後々のことを考え、交通事故の被害にあった場合は必ず病院や整骨院へ行きましょう。

 

また、保険会社へ治療費や通院費を請求できた場合でも、通院の頻度や内容によっては早々に打ち切られるケースがあります。症状がなかなか改善されず通院期間が長くなっても、通院する頻度が少ない場合は打ち切りの対象になります。適正な賠償金額を受け取るためには、週に23回の定期的な通院が必要です。

まとめ

交通事故の被害にあった場合は、痛みがなくても病院や整骨院に行きましょう。目に見える症状がすべてではありません。むち打ちのように後から痛みが発症するケースもあります。

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2020.03.06

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