②交通事故に遭ったのに損保会社から連絡がない場合はどうすればいいの?
しかし、交通事故の相手方から事故後に何も連絡がなく、なかなか話し合いが進まないケースがあります。この場合、被害者側はどう対応すればよいのでしょうか。
今回は、交通事故後に相手方の損保会社から連絡がこない理由やその対処法をご紹介します。
交通事故に遭った場合は損保会社への事故報告が必要
交通事故に遭った場合は、加害者側でも被害者側でも自動車保険を契約している損保会社へ事故報告する必要があります。過失がある加害者側が事故報告するのは当然ですが、被害者側であっても報告しておくべきです。動いている車同士の交通事故では、どちらか一方だけにすべての責任があるとみなされることは少なく、被害者側であっても何らかの過失があったと判断されるケースが多いからです。
また、加害者側が自動車保険に加入していない場合、被害者側の自動車保険を使って損害分をカバーしていくことになります。日本では自動車保険・自動車共済における対人賠償保険の加入率は9割近くに及びますが、逆に言えば1割強の車は未加入ということです。交通事故の相手が無保険車だった場合は、契約者の過失の有無にかかわらず支払われる「人身障害保険」や「搭乗者傷害保険」などを利用します。
負傷者の救護や警察への連絡・対応が終わったあとは、すみやかに自分が加入する損保会社へ事故報告しましょう。損保会社へ報告する主な内容は次のとおりです。
交通事故の状況 |
・交通事故発生日時 ・事故現場の住所 ・事故状況 |
契約者の情報 |
・運転者の氏名、住所、電話番号、生年月日 ・免許証番号、ナンバープレート番号 ・自動車保険の証券番号 ・自賠責保険の証明書番号 ・ケガの具合や自動車の破損について |
相手方の情報 |
・所有者の氏名、住所、電話番号 ・ナンバープレート番号 ・ケガの具合や自動車の破損について |
相手方の損保会社から何も連絡がない場合
通常、交通事故のあとは加害者側の損保会社から連絡してきます。しかし、事故後しばらく経っても相手方から連絡がなく、損害賠償に関する必要な話し合いがなかなか始められないケースがあります。この場合、被害者側としてはどう対処すればよいのでしょうか。
損保会社から連絡がこないのはなぜ?
相手方の損保会社から連絡がこない理由として考えられるのは次のとおりです。
・加害者が自動車保険に加入していない
・加害者が損保会社に連絡していない
・事故直後ではなくしばらく経ってから損保会社に連絡した
・賠償責任がないと考えている(過失を認めていない)
・損保会社内で対応が遅れている
損保会社から連絡がこない場合の対処法
加害者側の損保会社から連絡がこない場合は、自分が加入する損保会社と連携をとりながら状況に合わせた対応をとっていくことになります。自動車保険に加入していなければ当然損保会社も存在しないため、損害に関する話し合いは加害者本人と進めていきます。
自動車保険に加入している場合、相手方の損保会社の社名がわかっていれば自分から連絡する、社名がわからなければ加害者本人に連絡して状況を聞く手があります。もしくは、交通事故証明書に記載された自賠責保険会社に連絡することで、相手の情報や状況を聞けるかもしれません。
事故対応に不安を感じたら弁護士への相談を検討しよう
交通事故によって心身ともに疲弊するなか、加害者や損保会社の対応にもストレスを感じてしまうケースが少なくありません。事故対応において不安や不満があれば、交通事故に詳しい弁護士への相談を検討しましょう。弁護士は交通事故で悩む被害者の味方となり、豊富な知識・経験から状況を改善する適切なアドバイスをしてくれます。ひとりで悩まずに、まずは相談してみることをおすすめします。
また、弁護士は被害者の代理人として加害者側との示談交渉が可能です。弁護士に交渉してもらえば損保会社とのやり取りから解放されるだけでなく、損害賠償の増額が期待できるメリットもあります。
まとめ
交通事故の被害者・加害者にかかわらず、事故に遭った場合はすみやかに自分が加入する損保会社へ連絡する必要があります。しかし、加害者が自動車保険に加入していない、もしくは損保会社への連絡を怠っているなどの理由により、相手方の損保会社から連絡がこないケースが考えられます。この場合は自分から加害者本人や損保会社へ連絡することになりますが、相手の事故対応に不安を感じたら弁護士への相談も検討しましょう。
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2021.05.28
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