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交通事故コラムマメ知識高齢者ドライバーによる交通事故を防止する対策とは…

高齢者ドライバーによる交通事故を防止する対策とは?サポカーってどうなの?

高齢者が関与する交通事故を少しでも減らすことができるよう、啓蒙と交通事故防止アドバイスを全5回にわたって解説していきます。

第2回目は高齢者ドライバーによる交通事故防止対策について解説していきたいと思います。

高齢者ドライバーによる交通事故防止対策について

平成29年に発表された警察庁交通局長の「高齢運転者交通事故防止対策に関する提言等を踏まえた高齢運転者による交通事故防止対策の更なる推進について」において、全年齢層の死亡事故件数が減少傾向にあるのに対し、75歳以上の運転者による死亡事故件数は横ばい状態にあり、今後75歳以上の運転免許保有者数が増加することが見込まれていることから、交通事故防止対策は喫緊の課題であると通達しています。

 

①認知機能検査とは?

 

認知機能検査とは平成216月から開始となった検査で、免許証の更新期間が満了する日の年齢が75歳以上の方が検査の対象となります。

 

自己の記憶力・判断力の状況を簡易な検査によって自覚させることで、引き続き安全運転を継続できるよう支援することを目的に導入されました。

 

検査は警察または委託された教習所で受けることが可能で、検査時における年月日、曜日及び時間を回答する時間の見当識、16種類のイラストを記憶し何が描かれていたかを回答する手がかり再生、時計の文字盤を描き指定された時間を描く時計描画の3つの検査項目を受けます。

 

検査の結果、記憶力・判断力が低くなっていると判定された場合は警察から連絡があり、専門医による診断を受けたのち、医師の診断書を提出しなければならず、認知症であると判断された場合は運転免許の停止または取り消し処分の対象となります。

 

また、これまで75歳以上は免許の更新時に実車指導を受けるだけでしたが、一定の違反歴がある場合、運転技能検査が義務化されることになり、不合格の場合免許は更新されません。

 

こちらの制度は20226月までに導入することが決まっており、新設された理由の一つとして、池袋で起きた自動車暴走死傷事故が大きく関係していると言われています。

 

②高齢運転者標識とは?

 

高齢運転者標識とはいわゆるシルバーマークや高齢者マークと呼ばれるもので、もみじマークあるいは、四葉マークとも呼ばれます。

 

道路交通法で75歳以上のものが高齢運転者標識を付けないで普通自動車を運転することを禁じる規定がありますが、当分の間適用しないこととされているため、現時点で高齢運転者標識の表示義務及び違反者に対する罰則はありません。

 

しかしながら、「加齢に伴って生ずる身体の機能の低下が自動車の運転に影響を及ぼす恐れのある70歳以上の者は、高齢運転者標識を付けて普通自動車を運転するように努めなければならないとする」とありますので、努力義務は課せられています。

 

高齢運転者標識を表示するのが恥ずかしい、逆になめられるのではないか等といった理由で設置しない方もいるかと思いますが、やむを得ない場合を除き高齢運転者標識を付けた普通自動車に幅寄せや割込みをした自動車運転者は、5万円以下の罰金と違反点数1という処罰を受けることになりますので、高齢運転者標識を表示することは自分の身を守るために非常に有効であることがお分かりいただけるかと思います。

高齢者ドライバーによる交通事故防止対策におすすめなのがサポカー!

高齢者ドライバーに多い交通事故の要因といって真っ先に思い浮かぶのは、アクセルペダルとブレーキペダルの踏み間違えではないでしょうか。

 

実は、アクセルペダルとブレーキペダルの踏み間違えは高齢者に限った話ではなく、運転歴の浅い24歳以下のドライバーが最も多いということをご存じでしたか?

 

しかし、死亡事故となると75歳以上の高齢者ドライバーによる事故が約半数を占めているのです。

 

これは、加齢的による反射神経の鈍化や、情報処理能力の衰え、集中力・注意力の低下などによるものが原因とされています。

 

ブレーキとアクセルを踏み間違えたことにパニックを起こし、その後もさらにアクセルをベタ踏みし続けていたというケースも珍しくありません。

 

①安全運転サポート車(サポカー)とは?

 

安全運転サポート車(セーフティ・サポートカー)は、政府が官民連携で普及啓発に取り組んでいる自動ブレーキを搭載した車のことを指し、すべての運転者に推奨されている自動車で、高齢者向けには、自動ブレーキに加えペダル踏み間違い時加速抑制装置などを搭載した、セーフティ・サポートカーS(サポカーS)の普及をすすめています。

 

②サポカー補助金とは?

 

衝突被害軽減ブレーキや、ペダル踏み間違い急発進抑制装置を設置する際に、20203月から補助金がでるようになりました。

 

65歳以上のドライバーが衝突被害軽減ブレーキとペダル踏み間違い急発進抑制装置 の両方を搭載したサポカーを購入する場合、最大で10万円の補助金が受けられます。

 

自己所有車に後付けすることも可能です。

 

補助金には予算上限があり、交付申請額が予算額に達した前日をもって申請受付が終了してしまいますので、検討されている方は一般社団法人次世代自動車振興センターのHPhttp://www.cev-pc.or.jp/)をご参照ください。

まとめ

今後、75歳以上の運転免許保有者数が増加することが見込まれていることから、高齢者による事故は増加の一途を辿ることが予想されます。

 

加齢による衰えは止めようがありません。

 

しかし、サポカーなどを導入することで事故を未然に防いだり、死亡事故を起こさないようにすることは可能です。

 

誰もが安心して運転できる世の中になることが、事故なびの願いです。

 

もし、あなたやあなたの周りの方に、交通事故の怪我や対応などでお悩みの方がいらっしゃいましたら、事故なびにご相談ください。

 

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2021.08.25

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