お答えさせて頂きます。

事故から時間経った後に、痛みが酷くなる場合が有る、むち打ち症について。
むち打ちの自覚症状が表れてくるのは、一般的には交通事故に遭遇してから2～3日後だと言われています。
しかし、当サイトにご相談をして頂く被害者の皆様は、1週間後や2～3週間後にようやくカラダの異常に気づかれるという方もいらっしゃいます。
こういったケースですと、治療を相手の保険or自賠責保険を利用して受ける事が出来るのか？という疑問が出てきます。
答えは、利用出来る！となります。

～事故日から時間差があって症状が発生した場合～
過去の裁判事例より、事故発生日より1ヵ月間を過ぎて治療及び施術を受けていない場合は、事故によるお体の損傷が無いと判断されてしまいます。
逆の言い方をすれば、
[1]事故日から1か月以内に体の不調を医師や整骨院に訴え、治療及び施術を受ける事
[2]医師より診断書を書いて頂く事
この2点を実践して頂ければ、賠償治療を開始する事が可能となります。

ムチ打ちの種類は、大きく分けて2種類あります。

[1]頚椎捻挫型
俗にいう頸椎（首）捻挫というものが70∼80％を占める割合でむちうち症の診断をされています。
頸椎周りの筋肉や靭帯、関節などが負傷し、頸椎の後屈や肩の痛みなど動きの制限がかかり、組織の回復まで時間を要する症状。
症状が重い場合は首周りを固定する必要もあります。
また、筋肉や靭帯組織の回復には約3ヶ月間の時間がかかるのが一般的です。
分かり易い症状としては、めまいや頭痛、吐き気など不定愁訴なものが多いです。

[2]頚椎神経根型
頸椎の椎間板などが膨隆し、変形して骨棘という骨の棘のようなものが神経根を圧迫し症状が発症するものです。
神経根が圧迫されると腕の痛みや痺れ、肩、首周りの痛みやコリ、動きの制限がかかってきます。
この症状は、加齢によるものや後天的な要素も含まれているので酷い場合は鎮痛剤や筋力低下などが著しい場合、強い痛みや日常生活に支障をきたす場合は手術治療も必要になってきます。
分かり易い症状としては、筋肉の緊張が強く、頸椎捻挫と同様にめまいや頭痛、自律神経失調症とみられる症状が多いです。

[3]バレリュー症候群
むち打ち（むちうち）により、頚部交感神経の過緊張による椎骨動脈の痙縮を起こしている状態をいいます。
自律神経の交感神経、副交感神経のバランスがくずれ、様々な症状が生じてくるのが、自律神経失調症と呼ばれていますが、バレリュー症候群は、頚部での自律神経機能障害ということになります。
むち打ち（むちうち）による、めまいや耳鳴りなど脳幹、自律神経症状を主訴とするものです。
原因は様々な説があり、はっきりとわかっているわけではないようですが、頚部の交感神経が亢進している為とか、椎骨動脈の循環障害のためなどと考えられているようです。

まず、結論から申し上げます。
上記のようなむち打ちの症状に対して、自身でできるむちうちの対処法はない！という事です。

【ムチ打ちの症状を改善する事のできるサービス】

[1]整骨院
整骨院は柔道整復師という国家資格所有者が施術（療術）を行うサービスです。
主に手技療法（骨接ぎ、マッサージ、牽引療術、電気療術など）で施術を行います。
整骨院によっては、理学療法や運動療法などを行ってくれるところもあるので、自分の症状にあった療術を選ぶことができます。
また、最近では最新の医療機器やEMS、超音波の機械を設置している整骨院も増えております。
※整骨院と接骨院は、呼び名が違うだけで、施術メニューや療術の内容は変わりありません。

[2]整形外科及び病院
医師免許所有者が診断、治療・投薬、手術を行う医療機関です。
中でも、整形外科では骨折の有無（レントゲン）・神経損傷の有無（MRI）といった設備が整っており、西洋医学の知見から、的確に身体に問題がないかを診断して貰えます。
また、診断書の発行、手術や薬の処方は医師免許を取得した医師しかできません。