【交通事故で通院先を変更する際の注意点とデメリット、リスクについて解説します!】
また、旅行先での交通事故の場合、通院先を選択する事が難しいケースも多々あります。
交通事故後に、通院先を転院することはできるのでしょうか?
また、転院することによるデメリットやリスクについても知っておく必要があります。
そこで今回は、交通事故の治療先の病院や整骨院を転院する際の注意点とデメリット、リスクについて解説します。
■交通事故の治療先の転院は可能です!
交通事故にあってしまい怪我をしたら、怪我の治療を行います。
しかし、通院先の病院と治療方針が合わない場合や、もっと近隣で探したい!と感じることがあります。
また、通院は続けているけれどもいつまで経っても症状が改善せず、このままここの病院や整骨院に通っていても良いのか?と疑問を感じることもあるでしょう。旅先で交通事故に遭ってそのまま病院に運ばれて入院治療をしていたケースでは、自宅近くの病院や整骨院に移りたいこともあります。
このように、交通事故後、いったん通い始めた病院や整骨院を転院したいと考えるケースは実際には多くあります。このようなことを聞くと、一度通った病院や整骨院を転院することなどできるのか?と不安に思う人もいるでしょう。
交通事故後の治療先病院の転院は可能ですし、被害者の自由です。特に、遠方の病院に入院していたケースでは、自宅近くの病院や整骨院に転院することが一般的です。今通院している病院や整骨院を信頼できない場合にも、よりよい病院や整骨院を探して転院することが可能です。
■転院をすることによるメリット
交通事故の通院先を転院すると、どのようなメリットがあるのでしょうか?
まずは、通いやすくなることが挙げられます。
それまで遠くの大きな総合病院に通院していたようなケースでは、自宅近くのかかりつけの病院や整骨院に転院することによって、通院が非常に楽になりますし、気軽に通院できるようになります。
次に、よりよい治療を受けられるケースがあります。
今の通院先の医師や柔道整復師があまり腕の良くない人であるケースでは、転院して良い病院や整骨院に代わることにより、効果的な治療を実施して早期に怪我を治すことができます。
さらに、より良い診断書を書いてもらえ、より良い施術を受ける事の出来るケースもあります。交通事故では、適切な等級の後遺障害等級認定を受けるため、医師に書いてもらう後遺障害診断書の内容が極めて重要となります。
ここで、転院により交通事故問題にも詳しく協力的な良い医師が見つかると適切な内容の後遺障害診断書を書いてもらえますし、適切な検査を実施してくれるので、より確実に適切な等級の後遺障害認定受けることができるようになります。
以上のように、転院に成功すると、たくさんのメリットがあることは事実です。
■転院で失敗するパターンとリスクとは?
・転院先が良い病院、整骨院とは限らない
今の病院や整骨院が気に入らないからと言って転院をしても、転院先が良い医療機関であるとは限りません。
転院先も質が悪い病院や整骨院だった場合、再度転院することも可能ですが、その先もあまり良くない病院や整骨院であることもあります。
このような転院が繰り返されると、不適切な診断内容が積み重ねられて、不利な記録が増えてしまいます。
1人の医師が書いているだけではなく、複数の医師が書いているのだから、ということで、その不適切な内容が真実のように扱われて、もはや本当の真実の立証は難しくなってしまいます。このことによりたとえば、事故と症状の因果関係が否定されることもありますし、そもそも後遺障害に該当する症状はない、などと言われてしまうおそれがあります。
転院に失敗すると、被害者の主張がより認められにくくなるリスクがあります。
・診断書に非協力的な病院がある
病院を転院するとき、診断書作成に非協力的な病院があることに注意が必要です。
実際、病院の医師は交通事故患者の治療に積極的ではないことも多く、治療は受け入れてくれても、いざ診断書を書いて欲しいと言うと、断られたり嫌な顔をされたりすることがあります。
これは、医師の間では、交通事故患者を診断して診断書を記載すると、交通事故トラブルに巻き込まれるおそれがあると考えられていることが主な原因です。
診断書を断ってくる病院にかかっても、後遺障害の等級認定を受けられないので、まったく転院する意味がありません。
転院先を探す場合には、診断書作成にも協力的で、交通事故患者に理解のある病院を探す必要があるのです。
■まとめ
交通事故後、転院することは可能です。ただ、やみくもに転院すると、転院先が良い病院とは限りませんし、悪い診断が積み重ねられて逆に不利になってしまったりするデメリットがあります。
また、転院に失敗するとストレスも溜まりますし、医師の腕は良くても交通事故問題に非協力的な病院もあります。
交通事故後転院をする際には、まずはしっかり情報を収集して、転院前にセカンドオピニオンを聞いてみると良いでしょう。
治療費打ち切りを言われている場合、転院によって解決できることもありますが、できないこともあります。
良い転院先を探している場合には、交通事故に詳しい医師と提携関係のある良い弁護士に相談してみることが有効です。
旅行先での急な交通事故対応に不安を覚えたら、事故なびへすぐにご連絡下さい!
事故なび相談ダイヤル:0120-298-945
事故なびは、無料で交通事故にあった方の整骨院・接骨院探しをサポートしています。 24時間365日電話相談無料です。お気軽にご連絡ください。
2019.01.11
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