交通事故で捻挫・肉離れになってしまったら?症状と治療法にはどんなものがある?
交通事故で捻挫・肉離れが起こる原因
捻挫や肉離れというと、スポーツで起こりやすい怪我の症状というイメージがある方も多いかもしれません。
実は、交通事故における捻挫・肉離れは決して珍しい怪我ではありません。
捻挫は漢字の通り、捻る、挫くことで起こる疾患です。
転倒などによって足首などを捻り、関節に不自然な強い力が加わることで関節部分が傷つき、靱帯を損傷してしまった症状を捻挫といいます。
捻挫は足首、手首、指の付け根、肩、肘、膝など、関節のある部分ならどこでも起こる疾患で、関節がグラグラしている場合、骨折や靱帯断裂も疑われます。
肉離れは、急に無理な動作をした場合に起こる、筋膜や筋繊維の損傷・断裂のことを指し、正確には筋挫傷(きんざしょう)と言います。
肉離れを起こすと、患部に激痛が走り歩くこともままなりません。
捻挫や肉離れは自動車と自転車、あるいは自転車と歩行者による交通事故で多い症例ですが、自動車同士の事故であってもダッシュボードや座席に強く打ち付けることによって捻挫や肉離れを起こしてしまうケースがあります。
交通事故直後は痛みを感じなかったとしても、数日経ってから痛みを感じるようになることもありますので、事故に遭った際は必ずすぐ病院へ行ってください。
交通事故による捻挫・肉離れの症状
捻挫の主な症状は腫脹・熱感・痛みです。
靭帯が損傷したことで皮下出血(あざ)を起こし患部が腫れてきます。
捻挫は靱帯の損傷具合によって3つのレベルに分けられます。
1度…靱帯が一時的に伸びている状態で、痛みも腫れも軽度
2度…靱帯の一部が断裂している状態
3度…靱帯が完全に断裂していて、関節が不安定な状態
肉離れの主な症状は、伸ばした時(ストレッチ痛)や押した時(圧痛)、力を入れたときに痛みを生じます。
断裂した瞬間に、ブチっという音が聞こえることもあります。
痛みの度合いは肉離れの重症度によって異なり、ふくらはぎの場合ですと足を伸ばした際にストレッチ痛が軽いものは軽症、膝を曲げていればストレッチ痛が軽いものは中等症、膝を曲げていても傷む、つま先立ちができないといった場合は重症となります。
交通事故による捻挫・肉離れが治らない・悪化する原因
交通事故直後、医療機関にてレントゲンを撮影し骨には異常がないと診断されたとしても、関節や靱帯が損傷していないとは限りません。
交通事故に遭った際、最も重要なことは早急に適切な治療を受けることです。
早期の段階で治療・リハビリを行うことで、後遺症のリスクを減らすことができます。
交通事故による捻挫・肉離れを放置するとどうなる?
前項でお伝えしたように、レントゲンで異常がないと診断されても靱帯は損傷している可能性があるため、後々に後遺症となって症状が現れてくる可能性があります。
靱帯が断裂してしまっている場合、関節が不安定になっていますので、適切な治療を行わなければその後も捻挫を発症しやすくなってしまう恐れがある他、関節の軟骨を損傷してしまうと日常生活に支障をきたす恐れもあります。
特にお子さんの場合、靱帯が断裂するかわりに靱帯に付着する骨の表面が剥がれる剥離骨折を起こしている可能性もあり、手指などの場合、放っておくと指が曲がりづらくなってしまったり関節が固まってしまう恐れもありますので、適切な処置を受けることが大切です。
交通事故による捻挫・肉離れの治療法
捻挫や肉離れの処置にはRICE処置が有効とされています。
R(Rest:安静)…幹部をむやみに動かさず添え木などを当てて固定する
I(Icing:冷却)…患部を氷などで冷やす
C(Compression:圧迫)…幹部にテープなどを巻いて圧迫し腫れや内出血を抑える
E(Elevation:拳上)…患部を心臓より高い位置に保つ
※捻挫や肉離れを起こしている時は、血流を良くしてしまうと症状を悪化させてしまう恐れがありますので、入浴、飲酒、温感湿布は避けましょう。
整形外科や整骨院で行う治療方法としては、電気療法や温熱療法(炎症症状消失後)、マッサージ、機能訓練などがあります。
まとめ
捻挫というと、大したこと無いと思われてしまうかもしれませんが、症状によっては後遺障害が残る恐れもある疾患です。
早期の内に適切な治療を受ければ短期間の治療期間・通院期間でしっかり完治することも可能です。
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2021.02.04
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