高速道路で交通事故に遭った場合の対処法を教えて!
この記事では、高速道路で交通事故に遭った場合の対処法や事故防止のポイントをご紹介します。
・高速道路で発生する交通事故、その原因とは?
高速道路で発生する交通事故には、以下のような原因があります。
◆渋滞中の前方車両への追突
高速道路で渋滞が発生する理由は、混雑や事故処理、車両の故障、工事などさまざま。後部車両が渋滞の発生に気づかず、減速・停車している前方車両に追突するケースが多発しています。また、前後複数の車両を巻き込む玉突き事故に発展する恐れもあります。
◆ガードレールや中央分離帯への衝突
危険運転やスピードの出し過ぎ、天候が悪い日のスリップなどによって車をコントロールできなくなり、ガードレールや中央分離帯に衝突する事故が起きています。衝突の衝撃から車外に投げ飛ばされ、後続車にはねられるといった二次被害が起こる危険性もあります。
◆反対車線へのはみ出しによる衝突
中央分離帯のない片側1車線の高速道路では、わき見運転やスピードの出し過ぎによって反対車線へはみ出し、対向車と衝突する事故が起きています。
◆逆走車との正面衝突
進行方向とは逆の方向に走ることを逆走といい、近年は高齢者ドライバーによる高速道路での逆走が増加傾向にあります。進行方向を走行する車両と正面衝突する恐れがあり、非常に危険な運転でニュースなどでも大きく取り上げられています。
・高速道路で事故に遭った場合はまず何をすればいいの?
高速道路で事故に遭った場合、警察庁のホームページでは以下の3原則を徹底するよう明示しています。
【高速道路における緊急時の3原則】
1. 路上に立たない!
2. 車内に残らない!
3. 安全な番所に避難する!
出典:警察庁 『高速道路での緊急事態~緊急時の3原則を知っていますか?~』
高速道路で車両を停車するのは、車道はもちろん路肩であっても危険を伴います。もし車両が動くのであれば、サービスエリアやパーキングエリアなど広く安全な場所まで移動しましょう。車両を動かせず高速道路上に停車せざるを得ない場合は、上記の3原則を守り身の安全を図ってください。
高速道路上に車両を停車する場合は、ハザードランプの点灯や停止表示板、発煙筒の設置によって、後続車両に事故が発生したことを知らせる必要があります。しかし、後続車両が事故に気付いてくれるはずと過信するのは危険です。自身の安全を図りながら、無理のない範囲で後続車両のドライバーへ合図しましょう。
車両を停車した後は、車内に残らず安全な場所に避難します。車両のすぐ側で破損状態を確認したり、事故の相手と話し合ったりするのは大変危険です。事故車両からは離れ後続車両に巻き込まれない場所に避難し、携帯電話で110番するか、高速道路上の非常電話を利用し、事故の場所や負傷者の情報などを警察に伝えましょう。
・高速道路の交通事故を防止するポイント
高速道路の交通事故を防止するには、事前の対策とドライバーの心がけが大切です。以下のポイントに注意し、安全な運転を心がけましょう。
◆定期的な点検や整備、発煙筒や停止板の確認
車の点検・整備は定期的に行いましょう。また、発煙筒や停止板を車に常備し、もしものときのために使い方を覚えておきましょう。
◆前方との車間距離を十分に保って走行する
高速道路の走行中は、前方との車間距離を十分に保ちましょう。時速100kmであれば100mの車間距離が目安です。近年はあおり運転による事故が問題になっていますが、前方車両に近づき、相手を威嚇するような行為は絶対にやめましょう。
◆無理な車線変更、割り込みをしない
追い越し車線は走行車線の車を追い越すための車線であり、追い越したら速やかに走行車線に戻らなければなりません。追い越しをしないまま追い越し車線を走り続けると、道路交通法違反になる可能性があります。
また、車線変更する際は後続車両との車間距離に注意し、安全を確認してから行いましょう。無理な割り込みは後続車両に恐怖を与え、急ブレーキやハンドルのコントロール不能などで事故を引き起こす危険性があります。相手への配慮を忘れずに運転しましょう。
◆安全な速度を保ち、スピードを出し過ぎない
制限速度や速度標識を守り、スピードを出し過ぎないようにしましょう。天候や事故の影響で最高速度が変更となる場合があるため、走行中は電光掲示板の表示を見逃さないよう注意してください。
・まとめ
高速道路の交通事故は、後続車両を巻き込んだ重大事故に発展する可能性があります。ドライバー同士配慮しながら、安全な運転を心がけましょう。また、日頃の点検や整備で車の状態を把握しておくことも大切です。
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2020.04.30
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