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隣の家に擦ってしまった!物損事故を起こしてしまった際の事故対応とは?

交通事故に遭ってしまった時、被害者であっても加害者であっても、気が動転して冷静な対応が出来なくなってしまうことがあります。

当サイトでは全5回にわたり、頭の片隅に入れておくことで万が一事故に遭ってしまったときに役立つかもしれない事故対応について解説していきます。

第4回目は自宅の駐車場や、お隣さんの家の塀などにぶつけてしまった場合の物損事故の事故対応について解説していきます。

自宅の駐車場で物損事故を起こしてしまった場合の事故対応

交通事故は公道に限って起こることではありません。

 

うっかり自宅の駐車場の塀に擦ってしまったという経験をされたことがあるという方も多いのではないでしょうか?

 

自宅の駐車場で物損事故を起こしてしまった場合、保険は使えるのか心配ですよね。

 

自宅の塀や車庫に車をぶつけてしまった場合、塀や車庫の修理費用は自動車保険の対物賠償では補償を受けることはできません。

 

自動車保険の対物賠償とは、他人の物を壊してしまった時に補償してもらえる保険のため、自宅の塀や車庫の修理代には保険がおりないのです。(一部の保険では特約を付けることで自宅の塀や車庫を壊してしまった場合でも修理費用が下りる保険もあります)

 

自損事故で自宅を破損してしまった場合、火災保険の契約内容によっては修理代が補償される場合があります。

 

なお、自動車の修理費用については、車両保険で補償を受けることができます。

 

ただし、補償範囲が狭いエコノミー型では自損事故は補償の対象外となりますので、保険に加入する際は補償範囲の広い一般型に加入しておくと安心ですね。

 

■任意保険を使用する際の注意点

 

自損事故で任意保険を使ってしまうと、翌年度の等級が下がってしまいますので保険料が上がってしまいます。

 

被害者がいない自宅での事故で、ちょっと擦った程度であれば修理費用は数万円で済む可能性もあります。

 

このような場合に任意保険を使ってしまうと修理費より保険料のほうが高くなってしまう恐れもありますので、修理費用と翌年度の保険料をよく比較することが大切です。

他人の家の塀や車に物損事故を起こしてしまった場合の事故対応

他人の家や塀、縁石などにぶつかってしまった場合、まずはけが人がいないか確認をしてください。

 

周囲の安全を確認し、車を速やかに安全な場所へ移したら警察に通報しましょう。

 

その後、車をぶつけてしまったお宅の住人に事故を起こしてしまったことを伝え、丁寧にお詫びをしたうえで、双方で事故状況を確認し合意の上で破損個所を撮影します。

 

任意保険に加入していれば対物賠償保険で修理費用の一部または全額をカバーすることができますし、車両保険で自分の車の修理代も補償されます。

 

ちなみに、ガードレールにぶつかってしまった場合の補修費用相場はいくらくらいかご存じですか?

 

ガードレールは形状や大きさによって値段が異なるのですが、1mあたり1万円前後が相場となっています。

 

意外と安いと思われた方も多いかもしれませんが、これはあくまでガードレールの価格です。

 

そこから工事費用が追加されますので、修理費用として1020万前後になることも珍しくありません。

 

なお、信号機の場合は1050万円前後、電柱の場合は3060万円程度かかり、変圧器などが付属している電柱だった場合は修理費用に数百万円程度かかる可能性があります。

 

自賠責保険では物損事故は補償の対象外ですので、万が一に備えて任意保険への加入を検討することはとても大切です。

物損事故の事故対応でやってはいけないこと

他人の家や自動車はもちろん、電柱やガードレールにぶつかってしまった、擦ってしまったという場合、警察へ通報する義務があります。

 

その際、違反点数や罰金はどれくらいになるのかというと、自損事故の場合、きちんと警察に通報すれば処罰の対象になりません。

 

しかし、警察への通報を怠ってしまうと、報告義務違反となり3ヵ月以下の懲役または5万円以下の罰金に科せられ、軽微な当て逃げと判断されると危険防止措置義務違反となり1年以下の懲役または10万円以下の罰金に科せられます。

 

なお、安全運転義務違反と危険防止措置義務違反が課せられた場合、7点の違反点数になるため一発免停です。

                              

ちょっと擦ってしまっただけだし…と、そのまま走り去ってしまうことは絶対にやめましょう。

まとめ

物損事故を警察に相談しても、証拠を集めることが困難であることからまともに捜査をしてもらえないのが実情です。

 

ですが、もし犯人が見つかった場合には話が円滑に進むよう被害届を出しておくことはとても重要ですし、保険で修理を行う場合も事故証明は必要となります。

 

事故を起こしてしまった直後は怖くなってその場を離れてしまったけど、後日警察に事故を起こしてしまったという連絡をし、無事示談が成立したというケースもありますので、警察に通報もせずに泣き寝入りすることだけは絶対にやめましょう。

 

事故なびは、「安心して運転できる世の中へ」をテーマに掲げ、交通事故により被害者となってしまった方に様々なアドバイスやご案内をさせて頂いています。

 

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2021.06.24

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