年末年始は一年の中で最も交通事故の多い季節です!【原因と事故防止】
早いものでもう師走の季節です。
師走には師(先生)も走るほど忙しい時期という意味があると言われています。(諸説あり)
仕事納めや年末進行、各種行事等でバタバタしているという方も多いのではないでしょうか。
・急いでいるからとついスピードを出してしまう
・疲労が蓄積しボーっとしてしまう
・他のことに気を取られ注意力が散漫してしまう
年末年始は交通事故発生件数が増加する季節です。
当サイトでは年末年始に起こりがちな事故について全5回にわたって解説していきます。
第1回目は年末年始に多発する事故について解説していきますので、交通事故を起こさない、交通事故に遭わないことを再認識していきましょう。
年末年始は1年の中で最も事故が多いって本当?
12月は1年の中で最も交通事故発生件数が多くなることをご存じですか?
公益財団法人交通事故総合分析センターが公開している「交通統計 平成29年度版」によると、最も交通事故が多かった月は12月で、交通事故発生件数は44,330件(死亡者数381名)ということが明らかになっています。
つまり平成29年12月度の交通事故発生件数は、1日あたり1,430 件(1日あたりの死亡者数12名)にも上るのです。
年末年始に多い事故事例とは?
なぜ、12月は交通事故が多発してしまうのでしょうか。
それは、年末の慌ただしさから生まれる焦りや、日照時間の短さや路面の凍結、交通量の増加等によるものが大きいとされています。
それではそれぞれの具体例を挙げながら、事故事例を紹介していきます。
・慌ただしさから生まれる焦り
年末年始、家でゆっくり過ごすために早めに仕事を片付けてしまおうと考えている方も多いかと思いますし、営業先への挨拶回りや年賀状の手配等、雑多な用事が増えてしまうことで、普段の仕事に手が回らなくなってしまう方もいるでしょう。
また、ご家庭においても年末年始の買い出しや大掃除をはじめ、クリスマスやお正月等の準備で慌ただしくなるというご家庭も多いのではないでしょうか。
焦るあまり安全確認を怠ってしまうと、重大事故を引き起こしてしまう危険性が高くなります。
車間距離をとり、法定速度を維持し、周囲の安全確認をしっかりと行いましょう。
・交通量の増加
12月はクリスマスやお正月、お歳暮等の影響で、物流トラックや配送車が増加します。
皆さんの中にも、インターネット通販を利用してプレゼントやおせちを手配したよという方も多いのではないでしょうか。
道が混んでくるとドライバーにも焦りが生じ、ついついスピードを出してしまったり、急な割り込みをしてしまう等、普段では行わないような危険行為に繋がってしまう傾向にあると言われています。
ハンドルを持つすべての人が譲り合いの精神を持ち、事故を起こさない、起こされない防衛運転をするということを心掛けることが大切です。
・日照時間の短さや路面の凍結
12月は1年の中でも日照時間が最も短く、暗い時間が長くなります。
日中はっきりと見えていたのに、夜はなんだか見えにくい、そんな経験をしたことはありませんか?
これは夜間視力というものです。
人の目は明るさによって光を取り込む瞳孔の大きさが変化するため、光の屈折領域が広くなり、ぼやけて見えにくいといった症状が現れてしまうのです。
また地域によっては、積雪や路面の凍結によってスリップ事故が多発する季節です。
スリップ事故は制動距離が長くなるため追突事故が発生しやすく、多重事故に繋がる恐れもありますので、雪道や凍結路を走行する際は、注意して運転しましょう。
年末年始は事故防止に努め、いつも以上に安全運転を心がけましょう!
車を運転していると、横断歩道ではないところを横断しようとしている、あるいは横断している歩行者に遭遇したことがあるという方も多いかと思います。
明るい内ならまだしも、日が落ちてしまうと道路を渡ろうとしている歩行者の発見が遅れてしまう可能性があります。
とくに、高齢者は薄暗い服を着ていることが多いので、ドライバーが気付いた時には接触を避けられず、重大事故に繋がってしまう恐れがあります。
まだ明るいと感じていても、早めにヘッドライトを点けることを心がけましょう。
積雪・凍結路を走行する際は、タイヤチェーンなどの滑り止め装置を着けるなどし、制限速度にかかわらず速度を十分落とし、車間距離をしっかりとって運転しましょう。
また、スタッドレスタイヤ(雪路用タイヤ)を装着していたとしても、過信せず、非常にスリップしやすい路面の状態であることを十分認識した上で運転を行いましょう。
まとめ
12月は交通量が多くなるため、予定どおりに進まなくてイライラすることも…。
イライラや焦りは、危険運転に繋がる恐れがあります。
ドライバーの方は12月は事故が多発する月であると意識することが大事です。
歩行者や自転車の方も無茶な横断を絶対にしない、イルミネーションに気を取られて車道にはみ出ないといったことを心がけましょう。
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2021.01.22
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