免許取り立ての初心者ドライバーは処分が厳しい?3点で免停って本当!?
当サイトでは免許取り立ての初心者ドライバーさんのための基礎的なアドバイスを全5回にわたって紹介していきます。
第3回目は運転初心者が事故を起こしてしまった場合処分はどうなるのか、免停、免取について詳しく解説していきます。
免許取り立ての初心者ドライバーの事故率はどれくらい?
近年、ニュースで取り上げられる交通事故は高齢者によるものが注目されがちですが、実は16~19歳までの免許を取得してから間もない年齢層の交通事故数もかなり多いということをご存じでしたか?
警察庁が発表した平成30年度中、原付以上運転者の年齢別免許保有者10万人当たりの交通事故件数は、30~79歳までの年齢層では400~500件台を推移しているのに対し、16~19歳が1489.2件となっていることから、圧倒的に事故件数が多いことがお分かりいただけるかと思います。
またアイシェアが男女641人を対象に行った、「初めて事故を起こしたのは免許を取得してからどれくらいか?」という調査では、1年未満が16%に上り、回答者の6人に1人が1年未満に事故を起こしたという結果となっていることからも、免許取り立てドライバーの事故率の高さが分かります。
免許取り立ての初心者ドライバーが事故を起こしたらどうなる?
免許取り立ての初心者ドライバーであっても、免許取得から数十年経過しているベテランドライバーであっても、故を起こしたらその罪は等しく罰せられます。
ただし、初心者ドライバーは免許取得から1年間は初心者運転期間が設けられていますので、違反点数3点以上になった場合には初心者講習を受講しなければいけなくなります。
この点においては、初心者ドライバーに対するペナルティが大きいと言えるでしょう。
なお、道路交通法71条第5号の4において、初心者マーク等を付けた車を認めた運転者は、その車への幅寄せ、強引な割込みをしてはならない旨規定されていることから、初心運転者等保護義務違反が原因による交通事故が起きた場合は、過失割合が初心者ドライバーに有利に働く可能性があります。
初心者マークは免許取得から1年間、自動車に付けなければいけないと道交法で定められていますので、付けるのが恥ずかしい、舐められたくないからといって付けないのは初心運転者標識表示義務違反にあたり、4,000円(普通自動車)の罰金と違反点数1点となりますので、免許取得から1年間は必ず前面及び後面の見やすい位置に表示しましょう。
免許取り立ての初心者ドライバーは3点で免停6点で免取って本当?
免許取り立ての初心者ドライバーは3点で免停、6点で免取になるという話を聞いたことがある方もいるかもしれません。
こちらは正確には正しくありません。
・1~2点の違反を繰り返し、3点以上になった時
・3点の違反をし更に違反をした時
・4点以上の違反をした時
に該当すると、初心者ドライバーは初心運転者講習を受講しなければいけないというもので免停ではありません。
ただし、初心者講習を受講しなかったり、初心者講習を受けた後で再度3点以上の違反を犯した場合は再試験が行われ、再試験を受けなかった人や再試験に合格できなかった場合は免許取り消しとなります。
なお、再試験の合格率は10%以下と言われておりますので、6点で免取というのはあながち間違いではないと言えるかもしれません。
初心者ドライバーが注意したい主な交通違反と点数、反則金額を紹介します。
交通違反 |
違反点数 |
反則金額 |
初心運転者標識表示義務違反 |
1点 |
4,000円 |
速度超過(15km未満) |
1点 |
12,000円 |
速度超過(15km以上20km未満) |
1点 |
15,000円 |
速度超過(20km以上25km未満) |
2点 |
20,000円 |
速度超過(25km以上30km未満) |
3点 |
25,000円 |
携帯電話使用等(保持) |
3点 |
25,000円 |
信号無視(点滅) |
2点 |
9,000円 |
信号無視(赤色等) |
2点 |
12,000円 |
歩行者用道路徐行違反 |
2点 |
9,000円 |
踏切不停止等 |
2点 |
12,000円 |
横断歩行者等妨害等 |
2点 |
12,000円 |
ちなみに、運転中にスマホなどを使用する「ながら運転」は、携帯電話使用等(交通の危険)に該当し、違反点数は6点で即免許停止処分・初心者講習行きです。
これくらいなら大丈夫かな?という気の緩みが大事故を引き起こします。
事故を起こしてしまったらついうっかりでは済まない、ということを決して忘れないでください。
まとめ
少子化問題や若者の車離れが深刻化しているのにも関わらず、若者の事故率は高まっていると言われています。
つまり、それだけ多くの事故が発生しているということです。
ドライバーの絶対数が減っているのに、なぜ事故が減らないのか?
事故が減らない一因として、免許が取りやすいということを重視するあまり、多少下手でも卒業させてしまう教習所が存在していることや、AT車の普及によって運転技術を必要としなくなったことなどが挙げられます。
もし、あなた自身やあなたの周りに、交通事故に遭って辛い思いをしている方がいましたら、まずは事故なびにご相談ください。
事故なびは、「安心して運転できる世の中へ」をテーマに掲げ交通事故により、被害者となってしまった方に様々なアドバイスやご案内をさせて頂いております。
事故なびは、無料で交通事故にあった方の整骨院・接骨院探しをサポートしています。 24時間365日電話相談無料です。お気軽にご連絡ください。
2021.04.16
関連記事
-
2021.01.04
年末年始になると、会社や仲間内で忘年会・新年会を開催する方も多いでしょう。気持ちが浮かれやすいこの時期の運転は、特に交通事故に注…
-
2021.06.04
交通事故による損害の内容や賠償金額などは、相手方との話し合いによって決めていきます。しかし、こちらが被害者にもかかわらず、相手方…
-
2018.12.28
【年末年始の大渋滞で交通事故リスクが増大します! 交通事故やトラブルにはどう対処するのが正しいのでしょうか?】
年末年始は、交通量が増加し、交通事故や車のトラブルに見舞われるリスクが非常に高まります。万が一、交通事故やトラブルに見舞われた場…