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風邪薬を飲んで車を運転してはいけない理由とは?【道路交通法違反】

年末年始は交通事故発生件数が増加する季節です。

当サイトでは年末年始に起こりがちな事故について全5回にわたって解説していきます。

第5回目は第4回目に引き続き風邪薬を服用しての運転・事故についてです。

風邪薬の服用が運転にどのような影響を及ぼして事故を誘発してしまう?

風邪薬の中には、解熱作用や鼻炎に効く抗ヒスタミン薬が含まれているものが多いのですが、抗ヒスタミン薬には集中力・判断力・作業能率を低下させる鈍脳という症状を引き起こす可能性があります。

 

鈍脳という症状は自覚できるとは限らないため、抗ヒスタミン薬を服用した状態で運転や機械を操作するということは非常に危険な状態に陥ってしまう可能性があります。

 

今まで風邪薬を服用してそんな経験をしたことがないという人にとっては、大げさだなと思うかもしれませんが、抗ヒスタミン薬の中には、一回量服用しただけで、ウィスキー3杯分(約90mL)を飲んだ時と同程度の鈍脳状態になるものもあると言われています。

 

風邪薬を服用してはいけないというのなら、薬を服用せず風邪をひいた状態なら問題ないのか?と思われるかもしれませんが、こちらももちろんNGです。

 

風邪をひいた際、頭がぼーっとするといった経験をされたことがあるという方も多いかと思いますが、イギリスの大学では風邪を引いた時に運転する行為は、2リットル前後のビールを飲んで運転するのと同じくらい危険だという研究結果も発表されています。

 

つまり、風邪をひいている時は運転をしてはいけませんし、風邪薬を飲んだ場合も運転をしてはいけないのです。

風邪薬服用中に事故を起こした場合、懲役刑になる可能性もあるって本当?

道路交通法第六十六条の過労運転の禁止には、何人も、過労、病気、薬物の影響その他の理由により、正常な運転ができないおそれがある状態で車両等を運転してはならないと定められています。

 

違反した場合、5年以下の懲役または100万円以下の罰金です。

 

通常、風邪薬を服用したからといって単体で取り締まられるケースはほぼありません。

 

取り締まられるケースとして考えられるのは、事故などを起こしてしまった場合に余罪として見つかるというケースです。

 

例えば風邪薬を服用し意識が朦朧としている中で運転を行い、死傷者が出る人身事故を起こしてしまった場合、「アルコール又は薬物の影響により正常な運転が困難な状態で自動車を走行させる行為」に該当するとして、危険運転致死傷罪に問われる可能性があります。

 

高速道路上で行われた煽り運転で、危険運転致死傷罪に問えるのかということが争点になっていましたが、実は高速道路上の煽り運転よりも風邪薬を服用して運転することのほうが罪が重くなる可能性があるということなのです。

 

高速道路上の危険行為よりも、ただ風邪薬を飲んだだけのほうが罪が重いの?と驚かれた方も多いかと思いますが、意識が混濁してしまうかもしれない、眠くなってしまうかもしれない、ということを分かった上で運転をするということは、十分に危険な行為であるということをドライバー一人一人が自覚しなければいけません。

風邪薬を服用して事故を起こすと保険は適用されない?

事故を起こしてしまった時に頼りになるのが自動車保険です。

 

しかし、どんな事故であっても保険金が支払われるというものではありません。

 

飲酒運転、無免許運転、薬物使用運転をしていた場合、被害者に対して保険金は支払われますが、加害者に対しては基本的には保険金は支払われません。

 

薬物使用というと、危険ドラッグや麻薬などといった違法薬物と思われるかもしれませんが、医師が処方する処方薬も「薬物」に該当します。

 

そのため、事故を起こした際、危険だと分かっていながらも風邪薬を服用し運転をしてしまったという場合には保険金が支払われない可能性があります。

 

ただ、薬の服用自体が禁止されているというものではなく、例えば薬を飲まないと正常な運転ができないのに、薬を服用しなかったことで事故を起こしてしまったという場合も、保険金が支払われない可能性がありますので、薬の効能や運転手や事故の状況によって都度判断されるものと考えられます。

 

市販の風邪薬の場合は各保険会社等の判断に委ねられる部分が大きいかと思いますが、睡眠導入剤ないし鎮痛剤を服用し自損事故を起こしたケースでは、車両保険における免責条項である「正常な運転ができない恐れがある状態で運転した」として免責となったケースもあるようです。

 

まとめ

風邪薬を服用することによって体調が回復したとしても、正常に運転できる状態であるということとイコールではありません。

 

風邪薬はあくまで症状を和らげているだけですので、薬の効き目がきれてしまったら再び体調が悪化してしまうかもしれませんし、薬の副作用によって判断力が低下しているかもしれません。

 

普段風邪薬くらいでは眠くならないよという人でも、体調によっては急な睡魔に襲われることもあります。

 

自身の体調を過信せず、服用後は運転してはいけないと注意書きされている薬であれば、必ずその指示に従ってください。

 

事故なびでは多くの交通事故被害者の方の声を聞いてまいりました。

 

加害者側の不注意によって、怪我をしてしまったり、後遺症に苦しむ方の声を聞くたびに、交通事故で苦しむ被害者の方を一人でも減らしていきたいと願わずにはいられません。

 

もし、あなた自身やあなたの周りの方で、交通事故のお悩みを抱えている方がいらっしゃいましたら、一人で抱え込まず事故なびにまでご相談ください。

 

誰かに話すということで、ご不安事が解消することもあります。

 

小さなことでも構いませんのでお気軽にご連絡ください。

事故なびは、無料で交通事故にあった方の整骨院・接骨院探しをサポートしています。 24時間365日電話相談無料です。お気軽にご連絡ください。

2021.01.26

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