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交通事故コラム診断書⑤ 交通事故の診断書を提出しなかった場合はどうな…

⑤ 交通事故の診断書を提出しなかった場合はどうなる?

交通事故が原因でケガを負った場合、ケガの診断書を警察署に提出します。しかし、軽微なケガで痛みがほとんどないなら、病院に行かずにそのまま放置してしまうことも考えられます。交通事故でケガを負ったにもかかわらず、ケガの診断書を警察署に提出しなかった場合はどうなるのでしょうか。

今回は、交通事故の診断書を提出しなかった場合はどうなるのか解説します。

交通事故の診断書を提出しなければ物損事故として処理される

交通事故のケガで診断書の提出が必要になる理由は、物損事故から人身事故へ切り替えてもらうためです。交通事故の発生現場で被害者に明らかな外傷がない場合、警察はそのまま物損事故として扱うのが一般的です。人身事故として取り扱ってもらうには、ケガの診断書を警察に提出しなければなりません。

 

しかし、交通事故のケガは目に見える外傷がすべてではなく、むち打ちのようにあとから症状が現れやすい外傷もあります。事故直後は興奮状態にあり痛みに気づきにくいため、わかりやすい痛みや傷がなくても交通事故に遭った場合は早めに病院へ行き、医師の診察を受けることをおすすめします。

 

交通事故によってケガをしたのに診断書を提出しなかった場合は、物損事故のまま処理が進められていきます。人身事故に切り替わると本格的な捜査がおこなわれ実況見分調書や供述調書が作成されますが、物損事故では作成されないことがほとんどです。

 

補足:「物損事故だと実況見分がおこなわれない」は本当?

物損事故の場合は実況見分されないと勘違いしがちですが、すべてのケースにおいて実況見分がおこなわれないとは限りません。交通事故の状況から人身事故に発展する可能性があるなど、一定の場合においては物損事故でも実況見分がおこなわれることがあります。

物損事故と人身事故では請求できる損害賠償に違いがある

物損事故と人身事故では加害者側の罪の大きさが違うのはもちろん、被害者が加害者に対して請求できる損害賠償にも大きな違いが生じます。

 

人身事故の場合、加害者へ請求できる主な損害賠償は次のとおりです。

 

・財産的損害

積極損害:治療費、付添介護費、交通費、葬祭費、修理費など

消極損害:休業損害、後遺障害逸失利益、死亡による逸失利益など

 

・精神的損害

入通院慰謝料、後遺障害慰謝料、死亡慰謝料

 

一方、物損事故として処理された場合、基本的には壊してしまった物の修理費用や買い替え費用しか支払われません。加害者側の任意保険会社からは人身事故の届出がないという理由で、治療費の支払いを断られることが考えられます。物損事故でも慰謝料の支払いが認められたケースはありますが、たいていの場合、物損事故で慰謝料が支払われることはありません。

 

すべての自動車に加入が義務付けられている自賠責保険は、自動車の運行によって他人を死傷させてしまった場合のみ保険金が支払われます。自賠責保険は基本的な対人賠償の確保を目的としているため、物損事故では対象にならないのです。

 

交通事故のケガは長引く場合があり、のちのち後遺障害等級の申請を検討することになるかもしれません。適正な損害賠償を請求するには、医師に書いてもらった診断書を警察署に提出し、物損事故ではなく人身事故として処理してもらう必要があります。

交通事故でケガをした場合は早めに診断書を提出しよう

交通事故でケガをしたにもかかわらず診断書を警察に提出しなかった場合、物損事故のまま処理され適正な損害賠償を受け取ることはできません。交通事故でケガをした場合は病院を受診して診断書を書いてもらい、なるべく早めに警察署に提出しましょう。あとから症状が出ることも考え、交通事故に遭ったなら事故直後に痛みが出なくても、病院の医師に診てもらうのが一番です。

 

警察署に提出する診断書には、明確な提出期限は決められていません。しかし、時間が経つとなかなか受け取ってもらえないことも考えられるため、早く提出するに越したことはないでしょう。

 

なお、警察署に提出する診断書はあくまで見込みのものであり、診断書に記載された治療期間より実際の治療期間が長くなったとしても問題ありません。一定の日数を超えると加害者側の罪が重くなるため、比較的軽微なケガであれば全治2週間以内で記載されることが多いようです。

まとめ

交通事故の診断書を警察署へ提出しなかった場合、被害者が請求できる損害賠償に大きく影響してきます。診断書の提出がなければそのまま物損事故として処理され、適正な損害賠償を受け取ることはできません。交通事故でケガをした場合は、人身事故へ切り替えるために早めに病院を受診し、診断書を作成してもらいましょう。目に見える明確な外傷や痛みがなくても、交通事故に遭った場合は病院にかかることをおすすめします。

 

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2021.03.31

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