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交通事故コラムマメ知識① 高齢者による交通事故の発生件数はやはり多いの…

① 高齢者による交通事故の発生件数はやはり多いのか?

交通事故といえば、若い世代よりも高齢者の方が起こしやすいイメージを持つ人が多いでしょう。一般的に高齢ドライバーとは65歳以上の運転者を指し、高齢化が進む日本では高齢ドライバーの人数も増加しています。実際のところ、高齢者の交通事故はどのくらい発生しているのでしょうか。

今回は、交通事故の発生件数に関する統計資料を参考に、高齢者による交通事故の発生状況について解説します。また、実際に起きた高齢ドライバーの交通事故事例、高齢者の交通事故が多い理由もあわせてご紹介します。

高齢者による交通事故の発生状況

下の表は、過去10年間(20112020年)における交通事故の発生件数、高齢者による交通事故の発生件数、交通事故全体に占める高齢者の事故割合をまとめたものです。

 

 

2011

2012

2013

2014

2015

交通事故発生件数

51,477

47,429

42,041

37,184

34,274

高齢者の交通事故発生件数

6,923

6,600

6,341

6,033

5,806

高齢者の事故割合

13.4

13.9

15.1

16.2%

16.9

 

 

2016

2017

2018

2019

2020

交通事故発生件数

32,412

32,763

32,590

30,467

25,642

高齢者の交通事故発生件数

5,703

5,876

5,860

5,524

4,246

高齢者の事故割合

17.6

17.9

18.0

18.1%

16.6

参考:警視庁『防ごう!高齢者の交通事故!』

 

ここ10年で全体の交通事故発生件数は大幅に減少していますが、高齢者による交通事故の減少幅は鈍くなっています。交通事故の発生件数が減少するなかでも全体に占める高齢者の事故割合は年々増加しており、高齢ドライバーによる交通事故は増えていることがわかります。

 

しかし、2019年まで毎年増加していた高齢者の事故割合は、2020年に減少傾向が見られました。全体の交通事故発生件数も2019年から大きく減少しており、コロナ禍による外出控えが影響していると考えられます。

 

また、高齢者による交通事故は新聞やニュース番組で大きく取り上げられることが多く、特に2019年に発生した池袋暴走事故以降、高齢ドライバーの交通事故はバッシングが高まる傾向があります。2019年に運転免許証を自主返納した人の数が過去最多を記録したことも、2020年の高齢者事故割合が減少した要因のひとつかもしれません。

高齢ドライバーによる交通事故の事例

高齢ドライバーの交通事故について、実際に起こった事故事例をご紹介します。

 

●池袋暴走事故(20194月)

2019年に発生した池袋暴走事故は、当時87歳の高齢ドライバーが通行人を次々とはね、計11人を死傷させた凄惨な交通事故です。高齢者による交通事故が大きく問題視されるきっかけとなり、被告人が逮捕されなかったこと、操作ミスではなく車の故障を主張していることなどから、多くの批判の声が上がっています。

 

●横浜・小学生死傷事故(201610月)

2016年に横浜・港南で発生した高齢者による交通事故では、小学生の列に軽トラックが突っ込み計8人が死傷しました。運転手の男性は精神鑑定にてアルツハイマー型認知症が判明し、注意義務違反が問えないことから不起訴となりました。

 

●前橋・女子高生死傷事故(20181月)

2018年に前橋市で発生した高齢者による交通事故では、県道を猛スピードで逆走した乗用車が登校中の女子高生2人をはねて死傷させました。一審は無罪となったものの、交通事故を予見でき、運転を控える義務があったことから東京高裁で逆転有罪となり、被告人には3年の実刑判決が言い渡されました。

高齢者の交通事故が多い理由

高齢者の交通事故が多いのは、加齢にともなう身体機能の衰えが影響していると考えられます。具体的な原因としては、視力や聴力の低下による危険察知の遅れ、判断能力の低下による判断ミス、身体能力の低下による操作上の誤りなどが挙げられます。

 

超高齢化社会の日本では、75歳以上、80歳以上の運転免許保有者が年々増えており、今後も増加していくことが予想されています。高齢者による交通事故を防ぐには、高齢者本人が加齢による身体機能の変化を把握し、適切な判断をすることが大切です。

まとめ

交通事故の発生件数はここ10年で大きく減少した一方、高齢化が進む日本では高齢者の事故割合が2019年まで年々増え続けてきました。高齢者による交通事故は発見の遅れや判断ミスが多く、加齢にともなう身体機能の衰えが原因だと考えられます。運転に不安を感じる場合は、免許証の自主返納も検討する必要があるでしょう。

 

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2021.06.30

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